黒田龍之助(2011)『大学生からの文章表現』ちくま新書、筑摩書房

大学授業形式で書かれている。
日本語文章教室だが、縦書きではなく横書きであることも特徴だ。

第3章形式 ワンパターンからの脱出では、形式を整えるための3原則が示されている。
1.「思う」を使わないこと
2.冒頭を「わたしは」で始めない
3.(笑)はなるべく避ける

1は、「行う」や「という」などと同じで、表現の多様性、まさにワンパターンからの脱出の原則だ。
2は、小学生のようなお子様文章からの卒業の原則である。
3は、マスコミ志望者やビジネスパーソン相手では、簡単には思いつかないものだった。インターネット世界で育った今どきの若者を想定した実用的なアドバイスだ。

(笑)はなぜダメなのか。
まず、手垢にまみれ、何の新鮮味もない記号ではなく、もっと工夫をこらしてもらいたいのである。
もうひとつは、(笑)を使った文で面白いものは1つもないと、黒田先生は断じている。。

今どきの大学生を知り尽くした文章表現の一冊と言える。

参考リンク
マスコミ就職の文章教室「わかりやすい文章表現」

小生にとって、最初の作文の指導教員の書籍

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