都立小中高一貫教育校で東大合格者が増えるのか

まずは、現在、都立中高一貫(現在、10校)のうち、都立武蔵をモデルスクールとして、小中高一環(4-4-4制)にする方針だ。平成29(2017)年度の開校も明記されるなど具体的な提案だ。

大学進学との関係では、理系重視を明確に打ち出している。
都教育委員会の検討委員会の中間報告は明確には言及していないが、理系重視ならば、教育や研究環境を考えれば、国公立大学を思考していることは明らかだ。そして最終的には、灘、開成、桜蔭、麻布など私学が大きな割合を占める東京大学への進学に食い込めるのかどうか、そんな実質的な期待がされるのだろう。

現行の小学校を4年までと、思春期に入る小学5年生以降を分ける。成長が異なるこのタイミング、そして社会性も受け入れられるこの時期以降を、鍛えていこうという狙いがうかがえる。

<都立小中高一貫教育校の教育方針>
○ 科学で社会をけん引する人間を育てる
○ 思考力、判断力、表現力を鍛え、世界で活躍する力を育てる
○ 優れた資質や能力を最大限に伸ばす
○ 我が国の歴史や文化を尊重し、主体的に社会の形成に参画する態度を養う

都立小中高一貫教育校の教育課程
<教育課程の基本方針>
現在の児童・生徒の発達段階を踏まえた系統的・継続的な教育課程を、4年ごとのまとまりで編成する
○ 基礎期(小学校第1学年~小学校第4学年)
学習の素地となる体験活動を重視するとともに、基礎・基本の習熟の徹底を図る時期
○ 拡充期(小学校第5学年~中学校第2学年)
体験活動と発想を相互に関連させて考えを組み立て、理解を深めるとともに、幅広く発展的な学習を行う時期
○ 発展期(中学校第3学年~高等学校第3学年)
これまでの学習や体験活動を基に自らの進路を見据えるとともに、進路選択に向けた深く専門的な学習を行う時期

<教育課程編成の基本的な考え方>
○ 理数系教科等を重視する
○ 自ら考え、判断し、表現する活動を十分に取り入れる
○ 発達段階や学習状況に応じた学習方法や体験活動を取り入れる
○ 伝統・文化に触れたり、地域に関わったりする活動を取り入れる

<育成すべき生徒像>
理数分野における優れた資質や能力を高め、将来、我が国の科学技術の発展をけん引するとともに、世界に貢献し得る人間

参考文献
都立小中高一貫教育校基本構想検討委員会中間まとめ
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2013/08/DATA/40n8m101.pdf