iPhone、iPad受託生産の台湾・鴻海グループがシャープに資本参加

シャープは、電子機器の受託製造サービスの世界最大手企業である鴻海グループと、戦略的グローバル・パートナーシップを構築し主要事業分野において業務提携するとともに、鴻海グループを割当先とした第三者割当による新株式の発行を行うことを合意したと発表。

まず最新鋭の液晶生産子会社(大阪府堺市)で資本提携。シャープ約46.5%、郭台銘(鴻海精密工業の郭台銘董事長)及び他の投資法人等 約46.5%、ソニー約 7%。鴻海精密工業がiPadなど最終商品にシャープ液晶を組み込むことで、世界販売を主導するということになるのだろう。

次に資本増強。格付投資情報センター(東京)は3月8日、シャープの発行体格付けを、上から5番目の「Aプラス」から「Aマイナス」に2段階引き下げたばかり。合計約1330億円の調達で財務改善で、投資家はプラス評価に転換するとみられる。

次期社長の奥田隆司常務執行役員のコメント
「研究開発から生産、販売まですべて自前で手掛ける単独の垂直統合モデルには限界があった。鴻海グループが持つ高い生産・加工技術力とコスト競争力を融合し、両社の強みを生かしたグローバルでの垂直統合モデルを一緒に作り上げる」(日本経済新聞電子版)

2012年3月期、純損益で2900億円の赤字予想を発表している。。

液晶パネルの技術力があっても、世界の電機メーカーや消費者への訴求力、価格競争力がないと厳しい。資本提携は2年以上、まずは液晶部品メーカーに徹し、世界を狙える製品開発などビジネスモデルの転換を模索することになろう。今回の資本提携は、シャープ再生のスタートに過ぎない。

http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/pdf/2012/120327.pdf
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/120201-a.html