永野 良佑(2011)『20代からのファイナンス入門』(ちくま新書)

☆☆20代からのファイナンス入門(ちくま新書) 永野 良佑、2011/11/7、740円

レビュー
全体としては、需要と供給で価格が決まるということを伝えようとしている。
です、ます調、話し言葉で、書かれている。

金利はおカネのレンタル料(24頁)
金利は、レンタカーの料金やレンタルDVDのレンタル料と性質は同じという。
座布団一枚、わかりやすい例えだ。

第3章外国為替と金利は、一般的に読者の関心が高いテーマだろう。
購買力平価説、金利平衡説を活用して説明されている。
インフレが貨幣価値の下落につながる可能性を指摘している。

為替リスクに晒されているブラジルレアル、豪州ドルなど高金利通貨の投資家には、気になる点だろう。
もうすこしページ数をさいて厚めに説明された方が、読者はハッピーだろう。全体のページ数に制約があるのなら、株式の部分を金利、債券や為替に回すと入門の良書の域に近づくのだろう。

最後に、紙屑になるかもしれない債券という指摘は時機を得ている。
社債を想定して書かれている。欧州危機の中、国債も連想して読むことができた人は、同書が想定する読者以上なのかもしれない。