四半期GDP成長率関連、長崎県立大学国際情報学部、准教授小原篤次

1年生以上を対象とした経済学入門(5月16日)の授業で、名目GDPと実質GDPを説明した。
本日、四半期実質GDP成長率が発表されたが、下記の質問をグループ・ディスカッション形式で学生に問いかける。

1.中国は、四半期別実質GDP成長率(速報値)を日本より早く発表する。
回答例
メリット、デメリットなど上記にコメントしてください。
メリットは、機動的な経済政策(金融政策、財政政策など)検討と実施が可能となる。デメリットは、GDPという経済指標の精度やカバレッジが低いことが考えられる。しかしあくまで速報値であるため、成長率が高い中国で精度の低さが重大な問題とは思えない。
日本のGDPは統計としての精度が高いとしても、機動的な経済政策に役立たない可能性がある。国際経済の変化が早く、世界金融危機から脱出する重要な時期に、日本ではGDPの発表時期さえ早くならない。発表が遅いのは、少子化対策や消費税増税の実施が遅れていることと共通する日本の構造的問題のひとつなのかもしれない。日本人が発表の遅さを問題にしないとしたら、政府だけではなく日本人の構造的な問題となりうる。(310文字)