小原篤次(立教大学客員研究員/神戸大学研究員)

金融計量分析と産業政策から読み解く

2015-02-01
から 小原篤次Ohara,Atsuji
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リーディングリスト(2015年2月1日改定)

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2013年5月11日作成、2015年1月22日改定、2015年2月1日改定
小原篤次、経済学関連のリーディングリスト

ゼミナール(演習)履修者向けの推奨図書一覧として作成。

■経済の読み物
猪木武徳(2012)『経済学に何ができるか – 文明社会の制度的枠組み』中央公論新社
大竹文雄(2008)『こんなに使える経済学』筑摩書房
小塩隆士(2002)『高校生のための経済学入門』筑摩書房
菅原晃(2013)『高校生からわかるマクロ・ミクロ経済学』河出書房
一橋大学経済学部(2013)『教養としての経済学』有斐閣
吉本佳生(2001)『無料ビジネスの時代』筑摩書房
■経済学の教科書=経済学部一年生想定
伊藤元重(2009)『入門経済学』(3版)日本評論社
N.グレゴリー マンキュー(2008)『マンキュー入門経済学』東洋経済新報社
N.グレゴリー マンキュー(2005)『マンキュー経済学〈1〉ミクロ編』東洋経済新報社
N.グレゴリー マンキュー(2005)『マンキュー経済学〈2〉マクロ編』東洋経済新報社
■金融政策・金融システム
岩田規久男(2012)『日本銀行デフレの番人』日本経済新聞出版社
鹿野嘉昭(2013)『日本の金融制度』(3版)東洋経済新報社
■人口・地域研究
河野稠果(2007)『人口学への招待―少子・高齢化はどこまで解明されたか』中央公論新社
鬼頭宏(2000)『人口から読む日本の歴史』 講談社
冨山和彦(2014)『なぜローカル経済から日本は甦るのか』 PHP
マッシモ・リヴィーバッチ(2014)『人口の世界史』東洋経済新報社
国枝昌枝(2015)『イスラム国の正体』朝日新聞出版社
内藤正典(2015)『イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北』集英社
吉岡明子・山尾大(2014)『「イスラーム国」の脅威とイラク』岩波書店
■市場と格差
八代尚宏(2011)『新自由主義の復権:日本経済はなぜ停滞しているのか』中央公論新社
大竹文雄(2010)『競争と公平感―市場経済の本当のメリット』中央公論新社
橘木俊詔(2004)『家計からみる日本経済』中央公論新社
橘木俊詔・迫田さやか(2013)『夫婦格差社会 – 二極化する結婚のかたち』中央公論新社
橘木俊詔(2008)『早稲田と慶応 名門私大の栄光と影』講談社
■経済史
猪木武徳(2009)『戦後世界経済史―自由と平等の視点から』中央公論新社
■経営
伊丹敬之・加護野忠男(2003)『ゼミナール 経営学入門』日本経済新聞社
桜井久勝(2012)『財務諸表分析』〈第5版〉中央経済社
井上泰日子(2013)『最新・航空事業論』日本評論社

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2015-01-31
から 小原篤次Ohara,Atsuji
2014年度後期、ブック・レポート はコメントを受け付けていません

2014年度後期、ブック・レポート

現代社会と経済
無料ビジネスの時代
シュンペーター

国際経済論
激安エアラインの時代
世界を変えた発明と特許

テキスト
国際金融
国際金融のしくみ 第4版

地域研究[ASEAN+南アジア]
東アジア地域協力の共同設計
※2科目のレポートは、授業やテキストからテーマを選定する。

2015-01-25
から 小原篤次Ohara,Atsuji
ピケティがつないだ100年間の所得分配 はコメントを受け付けていません

ピケティがつないだ100年間の所得分配

ピケティがつないだ100年間の所得分配
トマ・ピケティは『21世紀の資本』の人気で一般にも知られる学者となった。統計の観点からピケティらの研究グループの業績を評価すれば、すでに30カ国で主に所得税資料を活用して所得を推計して国際比較を容易にしたことである。日本は1886年、ドイツは1891年、フランスは1990年、英国は1908年、米国は1913年と先進国では100年にわたり、所得分配統計を整備させ、アジア・アフリカなどへと対象を広げている。書籍では100枚以上の図表を使い、主に資産格差の拡大を指摘し、国際的で累進的な資産課税提案につなげた。600ページもの大作で脚注が明記されている点では専門書だが、数式で難解な経済論文ではない。年初の米国経済学会年次総会の分科会「21世紀の資本」にやってきた彼は実に情熱的な人だった。フランス語なまりの英語でハーバード教授のグレゴリー・マンキューら4人の討論者に一人で反論した。わかりやすい論考ゆえに、同業者から批判の対象となることで、分配や格差への関心が続くものと期待される。
留意点は統計により格差に差異が出ることだ。所得税をベースにすればサンプル数が増加するが家計調査より格差が大きく見える。家計調査であれば、年金、失業給付、生活保護などの社会福祉給付が収入に記録される。統計の罠については書籍以外にサイトで公開される資料を合わせて読む必要がある。前回も登場したクズネッツは1955年、経済成長の初期には所得分配は悪化しがちだが、成長に伴い分配が改善すると示唆した(逆U字仮説やクズネッツ曲線)。一人あたりGNP/GDPをX軸に、ジニ係数など所得分配指標をY軸におくと、「逆U字」形の曲線が描けるというものである。ピケティの問題意識もこの反証から始まっている。

本寄稿の全文は、小原篤次「統計で読むアジア第3回」『Int’lecowk』2015年3月号、国際経済労働研究所で掲載される。