シャープは電機メーカーの日産自動車になれ-朝日新聞寄稿

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「なんで関西でっか。海外に出て行きなはれ」。もしアナリストや新聞記者だったら、シャープの経営者にアドバイスしただろう。関西ではなく米国カリフォルニア、台湾、中国などが候補にあがる。世界市場を目指しながら日本人による日本を中心とする開発や販売戦略の立案には限界がある。シャープは、同じ大阪育ちの三洋電機とともに、敗れるメイド・イン・ジャパンのシンボルになりつつある。

シャープの失敗は、1兆円もの大型液晶パネル工場を大阪府堺市に決めたことに尽きる。大型液晶パネルの需要は日本だけではまかなえない。巨大市場は米国か中国である。液晶パネルメーカーとしての技術は、出資を決めた台湾の鴻海精密工業にも評価された。しかし最終商品の強力な世界ブランドとして、シャープがグローバル企業に成長していたわけではない。液晶パネルの技術力への過信と地元の大阪や関西への拘りが、創業100周年を迎えた企業を危機に追いやっている。

■危機の舞台は大阪湾の新日鉄の遊休地

続きは、朝日新聞WEBRONZAで。

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