上質なジャーナリズムには投資が必要、映画とDVDの関係と同じ、電子書籍にも通じる

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英国のビジネス紙FT(フィナンシャルタイムズ)の電子版を講読している。5年間くらいになるだろうか。

今まで気づかなかったが、Wordにコピーandペーストすると、冒頭に警告がなされている。

最初のフレーズを翻訳すると、上質なグローバル・ジャーナリズムには投資が必要だ。
High quality global journalism requires investment. Please share this article with others using the link below, do not cut & paste the article. See our Ts&Cs and Copyright Policy for more detail. Email ftsales.support@ft.com to buy additional rights.

FTには、twitterやFacebookのボタンも無い。無いことで上質性をブランディングしているかのようだ。

試しに日本語検索すると、上記の警告をつけたまま、ブログに貼り付けられている記事が結構ある。

WSJウォールストリートジャーナル、日本経済新聞、朝日新聞の有料購読でも試したが、
ここまで、わかりやすい警告機能は付されていない。

ビジネスウィーク電子版に転載されたAP電で、ニューヨーク・タイムス有料化一年で、無料ニュースアクセスを、これまでの月20本から10本に制限すると報じていた。これは日本の新聞社も追随tしていくかもしれない。
http://www.nytimes.com/subscriptions/Multiproduct/lp6128.html?adxc=181564&adxa=295211&page=www.nytimes.com/growl&pos=Left9&campaignId=39UJU
http://www.businessweek.com/ap/2012-03/D9TKH5NO0.htm

1990年代前半、ペン入力機能のあるワープロを商品化したシャープと、細々と電子新聞の勉強会を実施していた。

iPadなどハードや通信環境が飛躍的に改善しており、ようやく有料化の条件が整ってきたと言えそうだ。

日本の電子化が遅れた理由はいろいろ指摘されているが、人口密度の違いも大きいと思う。
人口密度が高い市場のため、書店や新聞販売店など対面のネットワークが網羅されていた。

紙と電子媒体の二重投資は、既存のメディアの重荷かもしれないが、有料化に本格的に取り組む動きが加速されるのだろう。

映画など映像ははDVDなど二次利用の権利ビジネスを確立させている。
映画館で上映し、一定期間の後に、テレビ放送やDVD販売を開始する。
電子書籍も、古典や絶版本などアーカイブから入れば、スムーズに市場化拡大する可能性はありそうだ。日本でも、有斐閣YDC1000が4月から有料化に移行する。

5年もすれば、ヤフージャパンのようなポータルサイトから拾えるニュースのバラエティも相当変わっていることだろう。同時に読売、朝日など一般紙や地方紙は、文字の拡大で減らした字数を増やすなどいくつかの工夫が必要か。
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