小原篤次(立教大学客員研究員/神戸大学研究員)

金融計量分析と産業政策から読み解く

2012-03-20
から 小原篤次Ohara,Atsuji
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大使館を増やせば、資源が獲得できるのか?

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玄葉光一郎外相は3月17日、在外大使館の数を現在の134から約150に増やすように指示したと発言。
アフリカや中南米などの新興国を中心に新設する、とある。
記事は、「資源外交」を強化するのが狙い、と説明する。
土佐茂生「大使館、150カ国に拡充へ 外務省、資源国中心に」朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/politics/update/0318/TKY201203170615.html

これまでの外務省の方針が改めて繰り返された。

資源外交とは、外交努力で資源獲得を促進するという意味だろうか。
資源外交という言葉は、国内の世論や予算獲得には効果的かもしれない。
一方、外交的に、相手国に対して、資源獲得のために大使館を新設するとは、使えないロジックだ。日本で通じる論理が、外交で通じるわけではない。

外務省は、在外公館の新設の判断材料を例示している。
1.安全保障を含む二国間関係における政治的意義
2.資源獲得を含む経済上の利益
3.邦人保護及び日系企業支援
4.国際機関選挙での票獲得を含む当該国の国際社会での位置付け

総合的に判断する。この方が外交の現実味が伝わる。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/yosan_kessan/teigen_shiwake/h23/pdfs/zaigai_seibi.pdf

大使館を増やせば、資源が獲得ができて、国連常任理事国になれるわけではない。

資源の宝庫として期待されるアフリカで、大使館が設置されていない国は紛争を抱える。
紛争国では、武器輸出が相手国政府が歓迎する経済関係ということもあるわけだ。

そして、イランは、日本がこれまで積極的に資源外交していた国である。しかし米国が求めたイラン原油の輸入削減に日本も協力せざるを得なかった。

日米関係が最上位にある中、イラン問題は、資源外交とは限られた選択肢という現実性を、我々に教えているかのようだ。

 

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2012-03-20
から 小原篤次Ohara,Atsuji
Apple,Nokia,BMW,中国の消費者が最も好きな外資系ブランド 20120315環球時報 はコメントを受け付けていません

Apple,Nokia,BMW,中国の消費者が最も好きな外資系ブランド 20120315環球時報

2012年、中国消費者好感度調査

Apple 21.24パーセント
ノキア 18.92パーセント
BMW 17.91パーセント
ウォルマート 15.97パーセント
キヤノン 15.83パーセント
アウディ 15.65パーセント
カルフール 14.56パーセント
メルセデス 14.16パーセント
ソニー 12.29パーセント
ケンタッキー 11.38パーセント
Source:联合环球舆情调查中心
http://world.huanqiu.com/roll/2012-03/2525890.html

2012-03-19
から 小原篤次Ohara,Atsuji
平島健司(2004)『EUは国家を超えられるか』岩波書店 はコメントを受け付けていません

平島健司(2004)『EUは国家を超えられるか』岩波書店

政治学や国際関係論の学生を念頭に、欧州統合研究にいざなうテキストになる。

これまで、王朝の交代、領土の拡大、国家の誕生は、武力によってなされてきた。
そうした記録や事例が豊富なのが欧州でもある。

筆者が言うように、
西欧は、武力による支配ではなく、相互に独自性と多様性を尊重しつつ平和的な手段を用いて経済的復興と政治的復権を達成することを決意したのは、「第二次大戦が残した荒廃の中」である。

民主的に統合を進めるEUは、壮大な実験と言われるゆえんだ。

EUは国家ではないものの、経済政策については、通貨同盟、財政赤字やインフレの収斂目標などを課している。
ここでも、確かに、英国などがユーロに加盟しない「独自性と多様性」は確保されている。

ビジネスパーソンが読めば、
ギリシャのユーロやEU離脱はありえるのか。
市場が逡巡するとき、その可能性は極めて低いというシナリオに導いてくれるだろう。

140ページと枚数が限られていることもあり、お手軽な欧州統合の入門書と期待した読者は戸惑うかもしれない。しかし、統合した欧州の政策決定メカニズム、そして欧州統合研究の課題を簡潔に明示したのが、本書の意義なのだろう。

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2012-03-17
から 小原篤次Ohara,Atsuji
灘、開成、桜蔭は、海外大学を目指していくのだろうか? はコメントを受け付けていません

灘、開成、桜蔭は、海外大学を目指していくのだろうか?

高校別の東京大学の前期合格者を見た。

目に留まったのは、最難関とされる理科三類(将来、6年制の医学部)の合格状況
東大の中の東大の合格者は、特定高校に集中している。

全体数では、
1位、開成、2位、灘、3位、麻布、、、7位、桜蔭である。

しかし理科三類に限定すると、
1位、灘、2位、開成、3位、桜蔭

理科三類の前期日程募集定員はわずか100名。これに対して3高校を合計すると、34名、占有率も34%となる。3高校が、前期日程全体の募集定員2963名に対して、占有率は11.5%、麻布を含めても14.3%に過ぎない。理科三類に次いで3高校占有率が高いのは、文科一類(将来、主に法学部)で、18.5%、麻布を含めると22.7%になる。

理科三類の高さが際立つ。
30%台というのは、付属高校が充実した私学並みの高さである。

このデータ整理は、感覚的に理解されている上位大学や医学部合格者が特定高校に集中していることを確認したに過ぎない。

東大秋入学論争など未来志向で考えると、センター試験受験者が50万人いても、数十人、数百人の動向が、医学部、東大、京大など上位大学入学に影響を与えうるということだ。言い方を換えると、男子の灘、開成、女子の桐蔭など一部高校の高校生が、日本の大学ではなく、海外大学を選択し始めると、日本の国際化も本格化する可能性があるということである。

濱田純一総長は灘高校の出身である。文藝春秋とのインタビューで、灘高校生が海外留学することに触れていた。東大秋入学論争は、こうした状況の変化を想定しているのだろうか。

為替水準によるものの、米国留学は生活費も含めれば、年間300~500万はかかる。成績だけではなく、ファミリーの資産、財力も制約条件になる。ただ、東大、京大に限らず国内大学に在籍しながら、海外に1年程度、滞在するような選択肢は用意されていく。ご両親には、無理して海外を目指す必要があるのかという意見もあるだろう。

それでも、今年度から、小学校から英語の学習が始まり、上を狙いたい高校生が海外を目指す傾向は止められない気がする。留学した日本人が東京ではなく、ニューヨーク、ボストン、ロンドン、北京など、留学先で就職活動することで、ようやくタフな日本人が増えるのだと思う。そのことで日本社会も変わるだろう。

海外における就職活動の厳しさは、氷河期であれ日本の比ではない。だからこそ、アウェーで学ぶ意義は大きい。こうした動きは、受験や就職機会に恵まれた東京の高校生より、案外、東京以外の高校生から起きるだろう。

参考(2012年3月17日アクセス)
東大秋入学と平成の大改革
http://astand.asahi.com/magazine/wrbusiness/2012021500007.html

平成24年度東京大学入学者募集要項
http://www.u-tokyo.ac.jp/stu03/pdf/bosyuuH24.pdf

2012年 東京大学 高校別ランキング速報
http://www.inter-edu.com/univ/rank.php?u=t&m=all